雑記

放射線技師のマーケットで考える、英語による差別化戦略

さて本日は、放射線技師の現状を踏まえた上で、英語による差別化戦略についての話をしようと思います。

これは放射線技師に限った話ではなく、他の職業にも当てはまりますので良ければ参考にしてください。

放射線技師を取り巻く現状

まず日本の現状として、

近年、放射線技師は、養成学校の乱立、病院数の減少、装置の自動化などによって仕事が急速にコモディティ化

しています。もうすでに日本の医療というマーケットにおいて技師は、需要<供給 なのです。(この現実を客観的なデータで知りたい方はこちらの論文をどうぞ

このままいくと近い将来、技師の仕事は、コンビニバイトの時給と同じかそれ以下になるかもしれません(AIに代替される可能性もあります…こちらの記事もどうぞ)。

資格さえあれば食いっぱぐれない、そんな時代はもうすぐ終わります。

では今後はどうすれば良いのか?

一言で言えば、『マーケット感覚を身につけよう!』ということになります。

技師として知識や経験を磨くことはもちろん大事ですが、それだけでは生き残れません。例えて言うなら、馬の乗り方がいくら上達しても車の速さには一生追いつけないのと同じです。戦う場所を間違えたらいかなる努力も無駄です。

何度も言いますが、大事なのはマーケット感覚です(マーケット感覚って何??という人は、今すぐこちらの本を買って読んでください↓)

英語で差別化する戦略(あくまで一例)

では、ここで差別化戦略の一例を紹介しましょう。

その1つが、海外で日本人相手に技師として働くという戦略です。

ネットで『海外 放射線技師 求人』などで探すとよくヒットするのがシンガポールの求人です。

この記事を書いている2020年現在、シンガポールには多くの日本人(3万人以上)が住んでいます。ということは、在シンガポール邦人のための日本語の医療サービスにはそれなりにニーズがあるということです。

実は、私が以前興味本位で応募した会社「ジャパングリーンクリニック」も在シンガポール邦人のためのクリニックでした。あの時は、技師としての経験(超音波)や英語力が足りず落選しましたが、給与交渉の話し合いでは年収で600〜700万円近く提示していただけました(まだ経験年数5年の頃です)。

日本の医療機関で、経験5年の技師にそれほどの年収を提示する病院は皆無でしょう。

もちろんシンガポールと日本の物価は違うので、単純な比較はできませんが、僕より経験豊富な技師であれば、英語力さえあればその職を手に入れられた可能性は高いです。

シンガポールの現状(興味がある人向けの補足)

近年、シンガポールでは、海外からの労働者が自国民の仕事を奪っているという国民の反発が強く、就労ビザの発給要件が年々厳しくなっています。

以前は、TOEFLやIELTSの基準スコア+日本の技師免許があれば就労できたのが、最近では現地の放射線技師試験にパスしないと就労できない流れになってきています。

現地の放射線技師試験(diagnostic radiography)の範囲を調べましたので、参考としてここに残します。

こちらSIT(シンガポール工科大学)のホームページに試験範囲と参考書籍の一覧があるので興味のある方はどうぞ(リンク)。

ベトナムという選択肢も(もう一例)

これは少し前に見つけた求人ですが、日本の医療法人がベトナムに医療学校を作るために放射線技師の教員を募集していたことがあります。

応募条件は、

1)学士以上の学位を有する方
2)海外勤務に対応できる方
3)臨床または教育(専門学校含む)での経験3年以上お持ちの方
4)診療放射線技師免許を有する方

正直そこまで応募のハードルは高くありませんね。

海外とくに発展途上国には、放射線技師の養成学校が無い国があり、今後も養成学校が作られていく可能性があります。その時に放射線技師の経験+語学力があれば、こういう道もあります。

さあ、あなたのマーケットはどこ?

今回紹介したのはあくまで英語の差別化戦略の例ですが、他にもマーケットは無数に考えられます。

知り合いに技師の派遣会社医療機器のレンタル会社ポータブルの健診会社を作った人達がいます(全員放射線技師です)が、そういう『雇われない』という生き方もあるのです。

先ほど紹介したこちらの本↓や、私のTwitter(@LiMtweet7)で紹介している本などを参考に、ぜひあなたが戦うべきマーケットを見つけてください。共にこの21世紀を楽しみましょう!